こんにちは。日々お顔のたるみ対策を続けている三条です。
顔のたるみを改善する目的で、定番の方法として人気なのが表情筋を鍛える体操(エクササイズ)ですよね。
たるみに悩む方は何度かトライしたことがあるでしょう。
でも、
基本の型通りに毎日表情筋トレーニングを続けても、なかなか成果が出ない
むしろ逆にたるんできてない?
という、疑問や疑念を感じている方も多いのではないでしょうか?
私もこれまで数多くの表情筋体操(フェイササイズ)を実践してきました。
- 専用のトレーニング器を使用しての運動
- あいうえお体操など、表情筋を自力で動かす体操
- 顔のマッサージ
- 超音波、高周波美顔器
これらの対策を実践してきた中で出た最終結論は、
「表情筋トレーニングはしっかりと効果がある」
しかし、
「逆効果になるトレーニング法もある」
でした。
今回は私が今まで実践してきた中で
- 逆効果になった、変化が感じられなかったトレーニング法
- 本当に効果のあったトレーニング法
両方をご紹介します。
ちなみに各メソッドの問題点は、皮膚科医の先生の著書も参考にしています。
口コミを信頼しすぎない
最初に念頭に置いておく注意点として、
ネットなどに散らばっている口コミは信憑性という点で、参考にできるものとできないものがあります。
このブログのような個人サイトも同様です。
私は美容情報については、口コミよりも専門家の方の書籍+自分の実体験をふまえて、複合的に判断しています。
せっかく正しい表情筋トレーニングを継続して、もうちょっとで成果が上がってくる手前の段階の人がいるとします。
しかし偶然目に入った「○○トレーニングは効果なし!」という口コミ情報を信じてしまい、途中で中断してしまうのは非常にもったいないです。
逆に、効果がないばかりか、たるみをさらに悪化させるようなトレニーング法のポジティブな口コミを信じて、
間違ったトレーニング方法を続け、顔がさらにたるんでしまい、元に戻らない・・
というリスクもありえます。
口コミは参考程度にし、皮膚の基本的なメカニズムを抑えた上で、効果的な方法だけをチョイスし、実践するのがおすすめです。
顔の筋肉は鍛えすぎてもダメ
表情筋を鍛える運動は、どのようなメソッドでも一回10分以内で終わるものばかりです。
逆に長時間やりすぎると肌の負担なります。
正しいトレーニング法でも、やりすぎない、でも毎日続けることが基本になります。
効果のない表情筋トレーニング法
それでは早速、表情筋トレーニングの効果の嘘を暴いていきましょう!
顔面マッサージ
たるみ予防にセルフマッサージが提唱されていますが、意味がありません。
顔の皮膚がたるむ原因は、脂肪を支える筋肉が細くなって垂れてくるのと、肌内部のコラーゲンの減少などが主な原因です。
そのためマッサージで物理的に引き上げても、すぐに重力に引っ張られて垂れてきます。
さらにマッサージは皮膚をこするので、摩擦による炎症も心配されます。
特に敏感肌の方は、摩擦は大敵ですのでやめておいた方が無難です。
プロの手によるマッサージなら、血流改善などの効果は期待できますが、たるみに関しては血流改善だけでどうにかなるものでもないので、やはりあまり意味がありません。
あいうえお体操
覚えやすく、実践しやすいので人気の定番表情筋トレーニングですね。
私も昔よくやりました。
この方法で表情筋を鍛えることはできますが、顔に余計なシワを定着させてしまうリスクがあります。
シワの原因はたるみにより溝ができること以外に、表情を作った時に皮膚が折れることで発生します。
真皮のコラーゲンが充実していれば一時的に表情ジワができても、すぐに元に戻りますが、コラーゲンが減ってきている年齢肌の場合、そのまま定着してしまうリスクがあります。
一日10分、毎日シワを形状記憶させているようなもので「たるみが減れば、シワは増えてもいい」という方以外はやめておいた方がいいでしょう。
目元のたるみ対策:目をぐるぐる回す眼球体操
眼球を左右、上下にぐるぐると回し、目の周囲の筋肉を鍛えるトレーニング方法。
たるみ対策だけはなく、視力回復トレーニングとして実践されている方も多いと思います。
しかし、この方法は網膜剥離を引き起こす危険性があり、即刻やめたほうがいいでしょう。
眼科医の深作秀春医師の著書には、こう書かれていました。
何年か前に、ある精神科の医師がテレビで提唱しはじめた「眼球の体操」なるものがあります。
眼を左右上下に激しく動かすことで、眼の健康と老化防止を図る、というものでした。
ところがこれは、じつは眼の素人が雰囲気だけで考えた、とんでもない行為なのです。
しかこれを真に受けたかなりの中年女性が、
眼の老化を防ごうとして、この運動を実行してしまいました。
結果はどうなったかというと、
この運動によって、眼の中の硝子体繊維が強く揺れ、
その繊維の端に付着した網膜が引っ張られて破け、網膜剥離になる方が続出しました。
参考文献:視力を失わない生き方 日本の眼科医療は間違いだらけ (光文社新書)
眼球は非常に繊細な部位です。
強く一定の方向に動かすと、網膜が正しい位置から剥れてしまい、深刻な病気を招くリスクがあります。
眼球ぐるぐる回し体操は、私が愛読しているフェイササイズ本のほとんどに組み込まれていますが、その部分だけは飛ばしています。
美顔器のやりすぎ
美顔器は適度に筋肉を刺激するため、たるみ対策にも有効ですが、やりすぎるとかえってタルミを引き起こします。
美顔器の各メーカーの説明書には【週2回までの使用】としっかり書かれているのに、ネットの口コミなどを見ると「毎日使用しています!」という人も少なくありません。
美顔器は週2回までで十分効果がありますので、やりすぎないことが大切です。
ちなみに同じ美顔器でも低周波タイプの方がたるみにアプローチしやすいです。
美容クリニックで受ける光治療の美容マシーンは効果もお値段もケタ違いですので、先生と相談して治療する形になります。
- ウルセラ・・一回40万円ほど
- サーマクール・・一回20万円程
表情筋トレーニング専用器具
口にくわえて動かすタイプのものが多いです。
このタイプの器具は、皮膚をどれだけ引っ張るかによって、いいか、悪いかがわかれます。
適度なテンションの範囲ならば、効果的に表情筋を鍛えられて、シワもできにくいので重宝します。
しかし、口の中に入れた時に、顔が変形する程皮膚を引っ張るものは、皮膚が伸びて、たるむ原因になりえます。
私も昔、テンションの強い表情筋トレーニング器具を使用し続けていたところ、口元の皮膚が横に伸びて、顔の印象が変わってきたのを体感しました。
すぐにその器具を使用するのをやめて、皮膚を引っ張らないトレーニング法を3カ月程度続けた結果、元に戻りました。
ガムを噛んで鍛える
ガムを噛めば、アゴが強くなり、フェイスラインも引きしまるのでは・・?
とイメージしがちですが、エラが張ってくるリスクがあります。
つまり一番引き締めたいフェイスラインやほうれい線の部分ではなく、エラまわりの筋肉がモリモリ発達してしまい、ゴツい輪郭になってしまうということです。
もちろん、ガムを噛む程度の運動でそこまでにはならないと思いますが、表情筋を鍛えるためにガムを噛みまくるのは、目的とはズレています。
特に、小顔になりたい人はやめておいた方がいいでしょう。
顔のたるみに効果のある表情筋トレーニング
ここからは反対に、表情筋を鍛えるのに効率的で効果のある筋トレ法をご紹介します。
あいうお体操の進化版「フェイササイズ」
シワを定着させるリスクのある「あいうえお体操」も、やり方さえ工夫すれば表情筋を鍛えるのに有効です。
私がおすすめしているフェイササイズ関連のメソッド本の中で、唯一シワを定着させないよう工夫されているのがおきゃんママの「顔ダンス」です。
詳細はこの記事でご紹介しています。
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表情筋を鍛えて「たるみ」を解消!おすすめのフェイササイズ本、DVD
顔のたるみは「老け顔」の元凶 以前、老けて見える最大の原因はたるみだという記事を書きました。 シワでもシミでもメタボでもなく、たるみこそが老け顔を印象づけ、清潔感や健康的な表情の維持さえも難しくします ...
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表情を作る時に、シワがよらないよう手で押さえるなど、細かな調整がされています。
眼球運動の項目は飛ばした方がいいと思いますが、その他の項目は表情筋運動の中でも、ギリギリまでしわ定着リスクを抑えていると思います。
【お手軽】口角&頬のたるみ予防トレーニング
舌回し体操
外側の上下歯茎をなぞるように、舌を添わせながら、ぐるっと一周していくだけで、表情筋全体を鍛えられます。
口笛を吹く
宇宙飛行士が表情筋トレーニングのために実践している方法です。
シンプルに口笛を吹くだけ。
口もとの口輪筋が鍛えられて、口角も引き締まります。
器具を使用する
表情筋トレーニングの器具も、肌への負担がなければ効果的です。
口に挟んで使うタイプよりも、くわえるタイプの方が頬の筋肉を鍛えられます。
- 口元の筋肉⇒挟むタイプ
- 頬の筋肉⇒くわえるタイプ
がおすすめです。
顔に余計なシワが発生しないので、綺麗に鍛えることができます。
価格も一個1000円程度なので、表情筋運動が合わない方は器具を試してみるのもおすすめ。
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たるみ予防グッズプーペコの感想【簡単で使いやすい】
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たるみ予防リフトアップベルト
これは、表情筋を鍛えるものではありませんが、たるみの進行を予防するのに役立ちます。
特にパソコン作業やスマホいじりなどで、首が前に突き出る姿勢を長時間とっている方は顔がたるみやすいので、リフトアップベルトが重力から皮膚を守る役割をしてくれます。
姿勢が悪いだけで重力の負荷が何倍にもなり、たるみを進行させてしまいます。
正しい姿勢+血行促進の運動やストレッチを行えば、美肌だけでなく、たるみ対策にもなります。
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100円ショップのリフトアップベルトの効果と感想
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目の下のたるみは改善できる?
たるみの中でも、見ため年齢を大幅に引き上げるのが、目の下のたるみです。
目の下の脂肪を筋肉が支えきれなくなって落ちてくると、たるんで影ができます。
原因はさまざまですが、近年指摘されているのは長時間のスマホ、パソコン、ゲームなどによる目の酷使です。
眼球まわりの筋肉の緊張がとれず、ミュラー筋と呼ばれるまぶたの筋肉のなめらかさが失われ、垂れてきます。
目の下のたるみに悩む方は、まぶたも下がってきていませんか?
目の下のたるみを表情筋を鍛えることで100%改善させることは難しいですが、多少は効果があります。
特に目の下のたるみ部分の筋肉運動を適度に行うと地味に効きます。
ただ、根本原因が目の酷使やコラーゲンの減少なので、コラーゲンを増やす生活習慣やスキンケア(レチノールなど)をとり入れるのがおすすめです。
外科的手術により切除してしまう方法もありますが、リスクも伴うので医師との相談になります。
継続なくして効果なし
表情筋トレーニング=あいうえお体操というイメージからか、表情筋を鍛えるのはしんどい、面倒くさい、という思う方も少なくないと思います。
筋力は一日でつくものではないので、とにかく継続して続けることが不可欠です。
【簡単で続けやすい】表情筋トレランキング
- 舌まわし体操
- 口笛吹き
- トレーニング器具を使用する
- 美顔器、低周波機器の使用
- 表情筋エクササイズ(あいうえお運動の進化版)
だと個人的には感じます。
とにかく「無意識レベルでたるみ対策を習慣化させて、楽に簡単に引き締まった顔になりたい!」という方は、
- 【舌まわし体操or口笛吹き】を朝昼晩3回やる
- パソコンやスマホ作業時に、リフトアップベルトを装着する
これだけでもかなり違ってくると思います。
たるみのない顔は「イケメン、美女」の必須条件
何もしなければ、重力へ対抗する力はゼロです。
年々、下がり続けます。
終着駅は、老け顔のおばさん(おじさん)駅です。
毎日微力でも重力に対抗し続ければ、筋力が育ちガードマンとしてしっかり守ってくれます。
年々、表情が柔らかくなり、自然になります。
執着駅は、さわやかで若々しいお姉さん(お兄さん)です。
見ための清潔感とたるみは大きく影響します。
たるみが改善されれば、見た目にも清潔感が出て、爽やかな印象になり、間違いなくモテます。
モテなどどうでもいい!という人でも、見た目の造形的な美しさを超えた、表情の柔軟さ(愛らしさ)が増します。
↑たるみが進行するとほうれい線など、深いシワにも繋がります。
とにかくたるみは予防し、改善して損のないものです。
高額な美容クリニックのマシーンを利用しなくても、コツコツ毎日継続すれば半年後、1年後の変化を実感できるはずです。
そのためには、効果がない、または美を損ねるような間違ったトレーニング法を避け、正しいトレーニング法を選択することが重要になります。
どれも、お金や手間がかかるものでもないので、ご自身に合った方法、無理なく取り入れることのできる方法を気軽に試してみてくださいね☆
結論
表情筋トレーニングがたるみ対策に有効な理由
- 身体は筋トレをすれば必ず筋肉がつく(引きしまる)
- 顔の皮膚、脂肪は薄い表情筋(筋肉)に支えられている。
- よって、表情筋を鍛えればフェイスラインも引き締まる。
コツは、普段怠けている筋肉を中心に鍛えることです。
眉間の筋肉、口を下方向へ引き延ばす筋肉は刺激せずに、たるんだ筋肉だけをバシバシ鍛えましょう!
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↑の記事で、たるみを防ぐ生活習慣、グッズ、体質改善法などをまとめています。
ご興味のある方は、ぜひご覧くださいね☆
追記:私が表情筋トレーニングをやめた理由
2020年現在、表情筋トレーニングは一切していません。
理由は表情筋トレーニングはたるみを改善することができる反面、顔にシワが定着しやすくなると実感したからです。
特定の表情を動かすために、どうしても顔にシワを作ってしまいます。
肌断食で有名な宇津木先生も、表情筋トレーニングはシワが刻まれて逆効果、とおっしゃっていました。←「だからフェイスリスト手術がベスト」という流れで笑
先ほどご紹介した、おきゃんママの「顔ダンス」という本は、シワをなるべく作らないようなトレーニング法に設計されていますが、それでもやはりほうれい線や目尻にシワが定着しやすくなります。
毎回、トレーニングでシワを刻みつけるよりも、EMSの美顔器で表情筋を鍛える方が効率的だと発見しました。
今は週2回程度、15分、EMSのマッサージベルト(顔用)で楽~に表情筋を鍛えています。