この記事では、私が長年UV対策と同じ熱量を注ぎ、徹底してきた美白ケア化粧品1)文中のシミは「メラニンの生成による、シミ·ソバカスを防ぐ」ことを指します。(スキンケア)について情報をまとめてみました。
こんな方におすすめ
- 美白化粧品の選び方がわからない
- 価格帯はどの位が妥当?
- 成分は何がいいの?
という「美白化粧品選びの迷い」が解決される内容になっている自信があります。
その美白化粧品の口コミは、本当ですか?
ネット上には膨大な数の美白コスメの口コミが存在します。
芸能人のブログや個人のサイト、オウンドメディア、SNS・・
沢山の人達が日々口コミを発信しています。
口コミは実際に商品を使った人の感想なので、消費者視点で中立という点で参考にしている方も多いと思います。
しかし実際は、口コミの内容の信憑性が不透明なケースも少なくありません。
信憑性がない口コミの特徴
- 自分で実際に使った口コミではない(他人の口コミを引用している)
- 購入者自身に有効成分や効果についての知識が乏しい。
- 広告料を貰える商品だけを猛プッシュしている。
ということは、結構よくあります。
これらタイプの口コミが溢れかえっている中、口コミだけを頼りに、自分の大切なお肌に塗る化粧品を選ぶのは危険だと思います。
「他人の口コミを引用する」ことは、読者にとって便利でメリットになる面もありますが、宣伝のように映ることもあります。
また、中には「塗ってすぐに真っ白になった!」という強烈な口コミもあります。
しかし、薬ではない限りそのようなことは起こりませんし、薬機法に違反している表現です。
このような表現を、専門家やマニアという立場で発していたら、その口コミをまるっと信じ込むのは危険です。
個人輸入の美白化粧品には要注意!
インターネットを介して、海外メーカーの美白化粧品を購入する人もいます。
しかし海外の製品は安全性テストを受けていなかったり、濃度が濃すぎたり、副作用の出る成分を含んでいる危険性もあります。
実際に海外から個人輸入した美白化粧品を使い、健康被害が出ているケースもありますので、個人輸入は避けた方が無難です。
インターネットを介して個人輸入したインド製の美白を目的としたクリーム剤の使用により、健康被害(疑い)を生じた旨の事例が報告されました
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00955.html)
本当にいい美白化粧品の賢い選び方【3つのポイント】
- 商品に含まれる有効成分、特徴
- 価格の妥当性
- 口コミや評価の人気度
この3点を把握する必要があります。
この記事では、これらの3つのポイントを押さえながら、自分と相性の合う美白コスメを簡単に見つける方法を書かせて頂きます。
効果と働き
美白化粧品に含まれる有効成分がシミ対策に作用するメカニズムは、以下の2通りです。
- シミのもとであるメラニンを生成するチロシナーゼ酵素の働きを抑制する。(紫外線を浴びる前の予防ケアに◎)
- メラニンが黒化するのを防ぐ&黒化しかけたメラニンを無色化する(日焼け前&日焼け後、両方のケアに◎)
美白成分により得意な機能が異なります。
「メラニンの生成を抑制することにより、シミを予防する」という予防範囲の効能のみ認められています。
国から美白の効果が認められている成分
現在、厚生労働省が認めている美白有効成分は15種類以上あります。
今後も少しづつ、増えていくことが予想されます。
厚生省認可の美白有効成分とは?
培養臨床試験と人体臨床試験の両方の試験を繰り返し、効果と安全性が認められた成分のこと。
これらの成分が含まれる化粧品は「医薬部外品」となります。
ただし、厚生省認可の美白有効成分でも体質により反応は異なるので、必ずしも安全というわけではない。
パッチテスト等、ご自身のお肌に合うか試しなら使うのが重要ですね☆
美白有効成分一覧(厚生省認可)
- ビタミンC誘導体
- カモミラET
- アルブチン
- プラセンタエキス
- コウジ酸
- ルシノール
- エラグ酸
- リノール酸S(リノレックS)
- トラネキサム酸(t-AMCHA)
- アクチルP
- マグノリグナン
- TXC(トラネキサム酸セチル塩酸塩)
- d-メラノ(ニコチン酸アミドW)
- ロドデノール(ニコチン酸アミドW)
- エナジーシグナルAMP
- 4MSK
・・沢山ありすぎて、どれを選んだらいいのか迷いますよね(・∀・;)
これらの中でも美白クリームや美容液、化粧水に多く使われている人気の美白成分を8つピックアップしてみました。
トラネキサム酸
メラノサイトの活性化を促進させるプラスミンの働きを抑え、メラニン生成を抑制し、シミができるのを防ぎます。
肌あれを防ぐ、抗炎症作用もあり。(シミの予防ケアに◎)
トラネキサム酸配合の美容液
アルブチン
シミのもとであるメラニンを生成する酵素、チロシナーゼをブロック。過剰な黒化を防いでシミを予防します。(シミの予防ケアに◎)
ビタミンC誘導体
メラニンの抑制とメラミンの還元(無色化)の機能を持つ。
予防的なケアだけではなく、できかけたシミやそばかすの定着防止も期待できる。(予防ケア、アフターケア両方◎)
ビタミンC誘導体の種類は3つ
- 水溶性ビタミンC誘導体
- 油溶性ビタミンC誘導体
- 進化型ビタミンC誘導体
この3つの内、もっとも角質層深部への浸透率が高く、美白効果が高いのは、進化型ビタミンC誘導体(APPS)です。
水溶性ビタミンC誘導体
水溶性ビタミンC誘導体は、主に美容液や化粧水に配合されています。
濃度により効果に差がでますが、3~5%あれば十分です。
サラリとしたテクスチャなので、夏場でも快適に使用できます。
ビタミンC誘導体のグレード
- L-アルコルビン酸
- リン酸-L-アルコルビン酸Na
- リン酸-L-アルコルビン酸Mg
が効果とグレードが高いとされています。
プチプラ美白美容液に多く配合されているL−アスコルビン酸 2−グルコシドは、分解する酵素が人間の肌にないめ効果を疑問視する声もあります。
ビタミンC誘導体の中でも、一番マイルドな効果です。
進化型ビタミンC誘導体(APPS)
進化型ビタミンC誘導体は、即効性と浸透力に優れています。
速く、深く、角質層深部に届くため、別途イオン導入をする手間が省けます。
「水溶性ビタミンC誘導体」と「油溶性ビタミンC誘導体」のいいとこどりをした成分と言えます。
成分名は【パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na】です。
ただし、原料グレードの関係で、配合化粧品の価格はお高めです。
ルシノール
POLAとクラレが開発した成分。モミの木に含まれる成分で、メラニンの生成を抑制する。(予防ケアに◎)
プラセンタエキス
主に哺乳動物の胎盤から抽出される美白有効成分で、メラニン生成の抑制&メラニンの排出効果がある。(予防ケア&アフターケアに◎)
コウジ酸
日本酒など醸造で作られる麹から抽出された成分。
メラニンの抑制効果、くすみを予防する効果がある。(予防ケアに◎)
カモミラET
花王が開発した独自美白成分。カモミールから抽出された成分で、シミを作るメラノサイトへの伝達を抑制する。(予防ケアに◎)
4MSK
資生堂が開発した独自成分。メラニン生成の抑制&メラニンの排出効果がある。(予防ケア&アフターケアに◎)
d-メラノ
マックスファクターが開発した独自成分。ニコチン酸アミドWとも呼ばれる。シミの抑制効果がある。(予防ケアに◎)
敏感肌でも使える?
「美白成分は乾燥する、刺激が強い!」
というイメージを持つ方も多いと思います。
今はメーカーが品質を改良し、潤い力+低刺激という条件もクリアしている美白アイテムも沢山あります。
肌トラブルのひどい時は、美白は控えて保湿のみにすることをおすすめします。
安い美白美容液の効果は?
最近は100円ショップでも美白ラインが販売されていたりとプチプラのスキンケア化粧品も人気ですね。
ダイソーのプラセンタ系美白クリーム
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ダイソーの美白クリームを購入しました【レビュー】
最近の100円ショップは品揃えもよく、品質の良いのものが多いですね。 私は週1で、ダイソー、セリア、キャンドゥを巡るのがもはや趣味になっています笑 先日、ダイソーで青いパッケージの美白シリーズを見つけ ...
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高額なアイテム程効果が高いという保証はなく、安価なものでもしっかりと美白効果があるものはあります。
ただし、化粧品に使われる
- 原料のグレード
- 他の補佐成分の配合
- 濃度
- 臨床実験コスト
などを考えると、ある程度の価格になってしまうのが通常だと思います。
同じ美白有効成分が入っていても、濃度が薄すぎたり(原液タイプでも濃度1パーセントもないものはザラにある)、
溶剤に刺激の強いものが使われていたり、そもそも成分のグレードが安価で効果が疑問視されるものもあります。
「さすがに100円とまではいかなくても、1000円台位のプチプラ美白美容液は?」と気になりますよね。
ちふれの美白乳液の成分と効果
プチプラ化粧品で人気のちふれでは、2種類の美白乳液(美容液タイプもあり)を出しています。
- 美白乳液 VC(左) 800円
- 美白乳液 W(右) 1100円
公式サイト⇒美白乳液 VC
両方とも美白有効成分にL−アスコルビン酸 2−グルコシドが配合されていますが、美白美容液Wの方はアルブチンも配合されています。
その分、お値段が300円上がりますね。
先ほどビタミンC誘導体の種類でご説明したように、L−アスコルビン酸 2−グルコシドはビタミンC誘導体の中でもかなりマイルドな効果です。
「人間の酵素では分解できないのでは?」と疑問視する専門家もいますが、原料が安価なため、意外なほど多くの美白化粧品に使われています。
もちろん効果がない、悪いというわけではありませんが、他の5000円以上するような美白美容液のビタミンC誘導体とはグレードが異なるということを了承した上で使用するのがいいでしょう。
ちなみにちふれでは公式サイトにて、成分の配合量も表示されています。
親切な案内で良心的な価格ですが、美白効果を求めるなら300円お値段は上がりますが、アルブチンも配合されている美白乳液W(または美容液)の方がおすすめです。
また同じようにプチプラで人気の無印良品の美白美容液も、有効成分がL-アスコルビン酸2グルコシド(ビタミンC・2-グルコシド)でした。
このように成分のグレードは、価格が安くなる程に下がる傾向があります。
価格帯としては、3000円以上のものを選びたい所ですね。
逆に高すぎると、価格のほとんどが広告費とブランド代となり、メーカーの信者でもない限りお金のムダです。
美白効果の高い化粧品を選びたいなら、ある程度の価格帯のものを選ぶことをおすすめします。
私なら3000円~12000円位のもので、パンフレットにしっかりと製品の説明やこだわりを載せている商品を選びますね。
また「芸能人の○○さんが愛用!」など、特定の人の人気や権威の威光効果でイメージを上げ、購入を促すことをマーケティング業界では「ハロー効果」といいます。
○○大学教授推薦!、雑誌で話題!という表現も、実際の人気とは別に広告宣伝費をかけています。
それが悪いというわけはありませんが、商品の品質と人気を約束するものではないので、参考程度に流しておくことをオススメします(;´д`)ほぇ~という感じ
美白点滴はコスパが悪すぎる
ここ数年、クリニックで人気の美白点滴ですが、お値段と効果を比較すると割に合わないと感じます。
その理由は以下の2点です。
- ビタミンCは水溶性なので、過剰摂取しても排出されてしまう。
- クリニックに通うために日焼けしたら台無し。
たとえ持続型ビタミンCだとしても、一回3000円~1万円の価格に対し、効果が数時間~一日しか持続しないのは割高に感じます。
私はビタミンC+Lーシステイン系の美白錠剤を、一日3回こまめに摂取しています。
今の所お肌の調子もよく、満足しています。
価格も一カ月分で5000円位なので、美容点滴一回分よりも安いです。
あとは美白化粧品だけで十分です。
美容クリニックにも魅力がありますが、点滴に関してはあまりおすすめできませんね。
気分転換も兼ねて、ならアリですが。
プラセンタ筋肉注射や成長ホルモン注射など、美容クリニックでしか受けられない治療はいいかもしれません。
副作用などリスクはあります。
口コミで人気の美白美容液
@コスメの⇒効果あり!と噂の美白美容液13選みんなのクチコミで高評価に掲載されていた美白化粧品を上から5番目まで表にしてみました。
商品名、ブランド | 美白有効成分 | 価格 |
ONE BY KOSE / メラノショット ホワイト | コウジ酸 | 5,300円 |
HAKU/メラノフォーカスV | m-トラネキサム酸、4MSK | 10,800円 |
POLAホワイトショットSXS、CXS | ルシノール | 12,000円~16200円 |
ソフィーナボーテプロフェッショナル美白美容液ET | カモミラET | 5940円 |
SK-Ⅱジェノプティクス オーラ エッセンス | D-メラノTM | 23,000円 |
※公式オンラインショップがあるブランドは公式価格。ないブランドは@cosme shoppingの価格を参考にしています。
すべて厚生労働省認可の美白有効成分が、しっかりと含まれています。
メラノショット ホワイトのコウジ酸以外は、自社が開発した独自美白成分が含まれています。
大手企業が研究開発にも予算と力を投入しているのがわかりますね。
美容液以外にも、基礎スキンケアとして使える美白アイテムもピックアップしてみました。
プチプラだけどリッチな美白化粧水
新世代ビタミンC誘導体「アプレシエ(APPS)」1%化粧水・50ml用作成キット
手作りコスメ会社の半手作り化粧水です。ビタミンC誘導体の中でも注目の成分APPSが配合されています。
原材料が高価なため、他のメーカーでは軽く5000円以上しますが、こちらは1600円です。
しかもAPPS粉末は卸メーカーのもので、他の化粧品会社でも同じものが使われていることが多いです。
保湿成分が全く配合されていないため、乾燥しやすいのと、敏感肌の方は刺激が強いかもしれない点だけ注意です。
毎日使えるプチプラパック(シートマスク)
プラセンタ、アルブチン、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸など美容成分が、なんと103種類も配合されたパック。
108枚入りで3800円台と良心的なお値段で、毎日使えます。
冬場は保湿も兼ねて、シートマスクを毎日使用したいので、大容量でお手頃価格なものはいいですね。
美白効果のある洗顔料は?
美白成分配合の洗顔料も沢山出ていますが、洗顔の目的はあくまでも「汚れを落とすこと」です。
美白成分が配合されていても、すぐに洗い流すのであまり意味がありません。
そこにお金を投資するよりも、マイルドなピーリングを週に1、2回したほうが余分な汚れが落ち、肌に透明感が出ます。
アスタリアプラス ピーリングジェルDX。
↑ケミカル剤を使用していない、肌に優しいピーリングジェル。
上のパック同じエビス化粧品のもの。
敏感肌の方は、やりすぎると刺激になるのでご注意ください(´・ω・)p
デリケートゾーン用ケアクリーム
美白ケアは顔だけはなく、身体にもしたいですよね。
特にデリケートゾーンは、春夏になると目立つので気になる部分。
湘南美容クリニックのホスピピュアは、トラネキサム酸がメインの敏感な部分用美白クリームです。
デリケートゾーン、顔など全身に使えます。
中身が何かわからないよう配慮された配送なので、家族や同居人にバレずに受け取ることが可能。
ちなみに身体の黒ずみは、衣服の摩擦による炎症でメラニンが過剰に放出されるのが原因です。
口コミは成分とセットなら信頼できる
「使い始めて数週間で〇〇な感じなりました!」という主観的な内容になりやすい口コミ。
生の消費者の意見が聞けるという点では参考になります。
しかし、肝心の成分を確認しないまま値段と口コミだけで決めてしまうと「なんか・・いまいちだったな」で終わる可能性もあります。
成分の個性とグレード、そして口コミをセットで検討すれば、大きく外すことは少なくなります。
この記事があなたに合う、美白化粧品選びの参考になれましたら幸いです☆
脚注
本文へ1 | 文中のシミは「メラニンの生成による、シミ·ソバカスを防ぐ」ことを指します。 |
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